東京電力の株に手を出してしまった結果
I.Hさん(30代)
私の投資失敗体験は、東京電力の株に手を出してしまったことです。
といっても、株が大暴落したあの震災の前に手を出して大損したわけではありません。
震災の後、株の値がどんどん下がって200円台前半になった時に、(確か2012年の前半だったと思います)手を出して、損を出してしまったのです。
東電の株は震災以降どんどん下がっていましたが、私にはある確信がありました。
それは東京電力は潰れないということです。
東京電力は国営企業のようなものであり、ここを潰すと首都圏の電力供給が大混乱に陥ります。
それに原発事故の賠償も出来なくなるかもしれないので、いくらなんでも潰れることはないと見込んで、100万円近く買い込んだのです。
しかしそれからも株は下がっていき、さすがの私にも「日本航空のように法的整理されるのでは」という考えが頭をよぎり始めました。
冷静に考えればそんな事はないとわかるのですが、日々下がる株に私は冷静さを失い、ついすべての株を売り払ってしまいました。
結果30万ほどの損害を出してしまい、かなりの打撃を被りました。
悔しいのはその後しばらくして自民党政権が成立し、電力業界の復活を見越して株価が急上昇したことです。
やはりあの時株を売るべきではなかったと、もっと忍耐すべきであったと 私は今でも後悔しています。