不動産投資でアパート経営の失敗
M.K(40代)
母が突然亡くなって、家宅といくばくかのお金を相続しました。家は築40年のボロでした。税金対策もあり、遺産で古い家を取り壊し、アパートにしました。大学や中小企業も周辺にあり、賃貸収入がかなり見込めると思ったのです。実際、大家になって悠々自適な暮らしをしている人もいました。
でも、それはひと昔の話とは知りませんでした。実際、アパートを建てて入居者を募っても、集まらないのです。
現在、入居者は2人です。家賃が5万円なので、10万にしかなりません。遺産はアパート建て替えで使ってしまったので、ほとんど残っていません。時代が変わって、新築の月5万円のアパートに住む若者が減ったわけです。家賃5万でも彼らにとっては高いそうです。だったら家賃を減らそうかというと、それでも入居は増えないそうです。
税金対策にアパートを建てる人が増えてすでにマーケットは飽和状態。遺産を使って無駄な投資をしてしまって後悔しています。こんなことなら、家は売って、遺産は使わずそのまま取っておけばよかった。
きちんと事前調査にお金をかけていればこんなことにはならなかった。そもそもアパートの件は夫が言い出したので、夫婦仲も険悪になってしまいました。