株を損切りせずにナンピンで大損失
K.Kさん(30代)
株を始めて数年、損切りの重要性は十分に分かっているつもりでした。
いつもは損切ラインを決めたらそこで有無を言わずに売却していたのですが、上昇相場のときはそれでも利益の方が多く取れたので「損小利大」でうまく資金を増やしていくことができました。
しかしトレンドが下落相場になったとき、買っても買っても下がるために損切が続くようになって、いわゆる「損切貧乏」の状態に。
これではどんどん資金が減っていってしまうと危機感を覚え、今までのルールを破って損切をせずにナンピン(下がったときに買い下がる)で取得単価を下げていき、再び上昇相場に転じたときに大きく利益を取ろうという作戦に出ました。
ところが、「いい加減ここが底だろう」と買い下がっても、株価はそこで反発せずにさらに下がり続け、それを何度も繰り返すうちに取得単価はやや下がったものの、それ以上に枚数が増えてしまったために損失がどんどん大きくなっていってしまいました。
以前のルールで損切をしていれば数万円の損失で済んだものが、最終的には1つの銘柄だけで50万円以上の損失を抱える羽目になりました。
最終的にそれだけの損を確定させたときは、脂汗が出る思いでした。
相場のトレンドとは関係なく、守るべきルールは守らないと相場で生き残るのは難しいと切に感じました。