FX取引でギリシャ問題の窓埋めを狙って失敗
A.I さん(20代)
週明けに金曜日の終値からかい離した水準でスタートすることを窓開けといいます。
窓開けは毎週起こるわけではなく、もしも窓を開けてスタートしたら、相場は開いた窓を埋める方向に動く性質があり、上に開けたときはショートをして下に開けたときはロングするトレードをすれば90%以上の確率で勝てるという内容の話を聞いたことがあります。
念のため何度も窓開けの相場が埋まるのか見てきましたら、ほぼ全てが埋まっていましたので、狙うことにしました。
2015年の6月頃、ギリシャの借金問題で3週連続下に窓開けが起こりました。
午前10時を過ぎても、窓の大半が埋まっていない事実を確認した私は、これを完全に閉め切れば30PIPSは貰えると思ってすぐに豪ドル円をロングしました。
普段は1000通貨か2000通貨で慎重にエントリーしているところを、自信があったのでいきなり1万通貨とハードルを上げた取引をしてしまいました。
確認したチャートに勢いが感じられたので50PIPSなんて逆行するわけがないと思ったのでその位置に損切りを設定しました。
絶対に自信があったし、90%以上と言われている窓埋めの確率でコケるわけがないと思いました。
気付くと失敗すれば5000円のリスクよりも、勝てば3000円になる利益のほうに気持ちが向かっていました。
自信があっても大きなレバレッジで取引しているので怖くなり、パソコンの電源を切って夕方チェックすると、スプレッドを含めて5200円近い損が確定していました。
※窓開け・窓埋め=ローソク足で重ならない箇所の事。調整により窓を埋める様に相場が動く場合が多い