安易な不動産投資で借金を背負うハメに
K.Sさん(30代)
友人に子供が生まれ将来の教育費を稼ごうと、3年前に不動産投資を始めたと聞きました。具体的には県内の郊外にあるマンションを1棟丸ごと購入しました。融資は銀行から5千万円借りることで購入費にあてました。
若い家族世帯が入居することを前提に継続的な家賃収入で投資額を賄えると期待していたのですが、開けてみると入居者が集まらず、そしてその損失を埋めるためにまた新たなローンを組んでマンションを購入しました。
結局銀行からのローンは全部で1億円を超えました。一度不動産投資を始めると投資額を回収しようと次々と新たなローンを組んでやめられなくなったそうです。
銀行の審査も思っていた以上にゆるく、一体友人の何をそこまで信用して1億円もの金額を貸し出してくれたのか自分でもわからないと言っていました。
しかしいつまでたっても入居者が埋まらない状態が続き、投資を始めて3年で全部のマンションを売却することにしました。そこで出た損失が800万円だったそうです。その借金を返すために退職するまで死に物狂いで共働きしなければならない状態に陥っているそうです。
子供の将来のためといえど、しっかりと地に足をつけた生活ができないような投資は絶対するべきではないという教訓を得ました。