FX失敗談・株失敗談まとめブログ

人は成功よりも失敗から多くを学ぶといいます、そんな失敗のエッセンスを集めてみました。投資を成功させたい人御一読あれ。

営業の巧みな話術に先物取引に手を出した結果...

f:id:rankasan:20170106092340p:plain

Tさん(30代)

投資と聞くと、真っ先に「リスク」を考える方が多いのでは無いかと思います。もちろん私自身も、お金に余裕がある訳ではなく投資に関しては全くの無縁であると思っていました。そんな私がいつの間にか投資を行い、あっと言う間に約500万の損出を出してしまった話しです。

私が投資に手を出したのは今から約10年位前の事になります。当時の私は脱サラして起業したばかりで、これから会社をどう運営して行くか、どう仕事を受注していくかで頭が一杯であり投資などと言う事には全く興味がありませんでした。

もちろん会社設立の資金と当面の間の運転資金、そして生活費に関しては確保はしておりましたが、思った様な成果が出なく厳しい状況が続く日々を過ごしていました。

そんな生活を送っている中で、一本の電話が私の運命を大きく変える事になりました。

電話と言えば当然の事ながら業者から営業の電話が多く、その中に「投資」の話しもありました。当初は全く興味も無く断り続けていましたが、定期的に何回も電話をしてくる会社があり、「それじゃ5分だけ話しを聞くよ、でもお金は無いからやらないよ」と話しを聞いたのが今思えば始まりでした。

話してる方は投資会社に新入社員として入社したばかりとの事で熱心に投資についての「メリット」と「デメリット」を説明していました。多少の好意は感じましたが資金的な部分がネックでもあり、とりあえず余裕が出来たらねっと断っていました。

そんなある時、私の会社の付近にお客様がいて出張するから少しだけ時間を欲しいとアポイントの電話がありました。当然の事ながら投資などやる余裕は無いから来ても無駄になってしまうから他に行きなさいと断りましたが、自分も営業なので、せめて名刺だけでも頂いて帰れば上司に報告出来るから何とかと言われ、私もサラリーマン時代に営業をしていて同じ経験があった為、それじゃ少しだけだよと言って予定をいれました。

この時、まさか契約するなんて夢にも思っていませんでした。そしてアポイントの当日、何と彼の上司と手土産を持って時間通りに彼は来社しました。驚いた私は、真っ先に契約出来ないよと言った記憶があります。

ただ彼が言うには近くの取引先に上司と来たから挨拶だけとの事でした。暫くの間、世間話をした後、当然の事ながら投資の話しになりました。私は最初に言った様に今は出来ないと断ったのですが、とりあえず話だけと言われ話しを聞いたのが「先物取引」でした。何となくどんな物かは知っていましたが詳しく内容を聞くのは初めてでした。

上司のサポートがあったせいか話しを聞く内に何となく儲かる気がしてきまが、やはり資金的に余裕が無いので今は無理と何度か言い続けた時に、上司の方が私の会社で作業しているスタッフを見て、社員さんに臨時ボーナスの支給が出来まよと言われたのをきっかけに私の心は一気に投資に向かいました。

確かに先物取引は怖い部分はありますが、買うも買わないも私の意思になりますので駄目そうならスグ辞めると心に誓い、口座を作り150万程、投資資金を入金しました。

契約すると担当のアドバイザーと言う方から電話があり今後の投資のアドバイスとお手伝いをしてくれるとの事だったので初心者の私にとってはとても嬉しい事でした。最初の内は、ネットの情報を見ながら1枚を買ったり売ったりして楽しんでいました。

しかしギャンブルとは恐ろしい物で、同じ事を続けていると、それでは物足りなくなり、もっともっとと考える様になってきます。私も、1枚から2枚、3枚、4枚と次第に増えて行き、当然の事ながら勝ち負けの金額も次第に大きくなってきておりました。

そして事件は起こりました。勝負に出て買った物が大きく値下がりしたのです。あっと言う間に資金が無くなり追証なる資金が必要との連絡がありました。契約した時にその様な事がありうると言う事は理解しておりましたが、まさか自分がそこまでのめり込むなんて思ってもいなかった為、気にもしていませんでした。

仕方なく追加で150万を入金し損出を取り戻すべく先物取引にはまって行きました。後は皆さんの予想通りです。

一時的に勝つ事はあっても基本的には負ける事が多く、追加で、50万、100万と資金を投入して行きましたが結果は変わらず、これ以上の損出は生活にも影響してしまうと思い先物取引から手を引きました。

やり始めてから終わるまで僅か3ヶ月位の出来ごとでした。たった3カ月で、500万の資金の損出を出してしまっていました。勝ち分を含めれば、1000万以上になると思います。

負けてみて思う事は、世の中そんなに甘くは無いと言う事です。十分に分かっていたつもりでしたが、分かっていなかったと思います。それ以降、投資に関しては一切の関わりをしておりません。本当に高い授業料でしたが、今となっては一つの苦い想い出です。