リーマンショックの煽りを受けてFXで200万円の大損
H.Kさん(40代)
私が以前FXで失敗したときのことを書かせていただきます。
FXをやり始めたのは、2007年でした。当時はFXという言葉自体一般の方にはあまりなじみがなく、投資とか儲け話に興味のある人以外は知らなかったと思います。
私も友人から、知り合いがFXやっていて300万円儲けたなどということを聞いて興味を持ちました。そして本を2冊買って勉強しながら始めることにしました。
まずは資本金が必要です。当時持っていた株を売って、200万円でスタートしました。
FXについての詳細説明は省略しますが、稼ぎ方には主に2通りあり、為替相場で稼ぐ方法と、スワップで稼ぐ方法があります。
日本の金利がとても低いため、海外の通貨を持っていたらスワップで稼ぐことが出来ますので、基本的に海外通貨を買いながら、大きく動いたときに利益を確定することにしました。
ドルは動きが小さいため、ポンドやユーロを持ちます。そして大きくポンドやユーロが上がったときに売りました。
初めに投入したのは10万円程度ですがレバレッジがあるため、上がったときの儲けも大きくなります。30万円位稼いで、FXって結構簡単だと思っていました。
しかし、そんなに順調に行くものでもありません。
特にポンドは動きが激しく、上がるときも大きいが、下がるときも大きいのです。スワップでの僅かな稼ぎなど、直ぐに吹き飛んでしまいます。
下がってきたときは、損切りするか、追加で入金して踏みとどまるか選択しなければなりません。そこで追加資金を投入しました。また、比較的安定な、ドルを持ったりしました。
そして、事件は起こったのです。あのリーマンショックです。
それまで円に対して強かったドル、ユーロ、ポンドなどが総崩れとなりました。
今でこそあの時は異常だったと言えますが、当時はそんなことは分かりません。数ヶ月、数年スパンで見ても、今までになく外国通貨が下がっているから、これからは上がっていくだろうと日々思っていました。
もちろん途中で損切りもしましたが、下がりきっただろうと思ってまた外国通貨を買ったところ、さらに下がり続けます。
本当に日々これが底だろうと思ってたので、円を買うという発想はありませんでした。
そして1年半位続けましたが、手持ちの200万円はすっかりなくなってしまいました。
妻も私がFXをやっていることは知っていましたので、大目玉をくらいました。
それ以降も為替相場は気になり、今この通貨を持っておけばなどと思うことはありますが、離婚の危機にもなりかねませんので、FXは止めています。
勉強代としては高くついた200万円でした。