海外オフショアファンドに1,600万円を投資。しかし…
K.L(40代)
友人がかねてから運用していて勧めてくれたのが海外オフショアファンド*1でした。
不労所得を得て早期リタイヤなんていう夢が見られたらいいなという気持ちで始めました。それまでも株や様々なファンドを日本国内の証券会社の窓口で勧められるがままに購入していましたが、あまりいい成果があげられませんでした。
さらに日本の赤字財政や将来への不安から海外に分散投資するのもいいかなという考えがありました。
その海外オフショアファンドに申し込むために2014年の12月末にマレーシアまで行き、日本人の女性担当者に会いました。
その女性担当者からは海外オフショアファンドの商品は実際にはヨーロッパ系の保険会社の商品であり、リスク分散のためにそのオフショアファンドを通じて様々な商品を購入できる点やそのような商品の中には日本の証券会社にはない高い固定利回りが確保される商品もあるという話を聞いて夢心地になりました。
そこでそれまで貯めていた資金1,600万円分で投資することに決めて申し込みました。
その場でリスク許容度や将来の資金計画や人生プランなどについて質問され、胸がときめいたのを覚えています。
実際の投資開始は日本に帰ってから資金を送金して始め、ポートフォリオもその後でメールで相談しながら絞っていくということでその方とは別れました。
日本に帰国してから早く投資を始めたくてすぐに送金し、その方とは約束通りにポートフォリオの中身を決めて投資を始めました。
ポートフォリオの半分近くをその方の勧める年利回りが8%を超えるという2つの固定利回りの商品にして、残りをアクティブ系のインデックスファンド5本に分散投資しました。
始めてからは毎月のように固定利回りの商品はじわじわと利益を増やしていき、勧めてくれた友人には感謝しました。
インデックス系のファンドのほうは増えたり、減ったりでしたがマイナスにならなければいいという感じで見ていました。
ところが忘れもしない2015年8月に悪夢が襲いました。
チャイナショックによる世界同時株安が起こり、インデックス系のファンドはほぼどれも平均してマイナス15%ぐらいのロスを発生させ、おまけに米ドル円が6円以上もの円高となったのです。
この株安で日本円ベースで370万円ほどの損失が発生しました。
さらにその半年後に喜んでいた固定利回りのファンドの片方の商品が突然のファンド凍結となり、それまでの利回りがどうやら虚偽の報告であったことがその後に判明しました。
凍結となった商品は未だに解約できずにそのまま放置となっています。
よくわからない上にその日本人担当者が辞めてしまい、その会社には外人経営者だけで日本人担当者がいなくなって本当に困り果てました。
*1:規制や税制のゆるい国で運用するファンド