株の長期売買からデイトレードに変更するも大失敗
S.Kさん(50代)
100万円を投資資金にして10年ほど前から株式投資を始めたのですが、最初は長期上昇トレンドに入っている銘柄の売買を行なっていました。
そのときは損はしていなかったのですが、儲かっている感覚もなくて何故だろうと考えた結果、売った株価とあまり変わらない株価で買って少し上がったところで売ってということを繰り返していたのです。
これは水を掬っては戻し掬っては戻しを繰り返しているのと同じことをしているだけだということに気が付きました。
そこで儲かっている感覚がする買い方をしようと思い、簡単に考えて値動きの激しい銘柄を買うようになり、株価が300円台の低位株で日々の値動きが激しい銘柄があったので、その銘柄を購入する事にしました。
とりあえず、その日の安いところで購入して更に上がると思って売らないで持ち越したのですが、翌日から下がり出してしまい売るに売れない状態になってしまいました。
そこで仕方がないので何回か買い直してはいたのですが、なかなか平均購入額まで株価が戻らず、そのうち買える資金が底を打ってしまい身動きが取れなくなってしまいました。
暫くはそのまま放置したのですが上がるのを待つよりもデイトレードに徹して、動きを上手く捉えた方が利益が出ると思うようになり、とりあえず、そこで現金化することにして、全て売却をしてそこで23万円の損失を出しました。
そして、次の日からまずは成り買いの準備だけをして、何時でも買いが出来るようにして瞬間瞬間の値動きを見ていって、上げだしたらそこで買い注文を入れて、買ったら直ぐに売値を決めて売りの注文入れ、そこまで来るのを待って売るということを繰り返していました。
しかしこの作戦が成功する事もあったのですが、買ったところで急に下がってしまうこともあれば、上がっても売りを入れている株価まで来ないで急に下げてしまうこともありました。
仕方がないので成売りを入れたら、結局利益が出ても少なかったり逆に損失を出したりしていました。
一回の損失額は数万円くらいなのですが、このように動き回る株価の動きに翻弄されているうちに損失額が膨らんでいってしまい、最終的にトータルで80万円ほどの損失を出しました。
株式投資に利用できる金額がほとんど無くなってしまったので、一旦投資を止めてしまったことがありました。